【読書記録】2026年1月

2026年も1ヵ月が経とうとしている月末の晩。名探偵らしく(忘れかけていた設定)ゆったりと紅茶を味わいながら、今月読んだ本をまとめてみました。
読書とは旅である。byりか
Contents
- 1 『タキシードサムのシェイクスピア 人生の教訓になる名台詞』¦朝日文庫編集部
- 2 『書店怪談』¦岡崎隼人
- 3 『夜よ、ひらけ』¦チョン・ミギョン
- 4 『白鯨(中)』¦メルヴィル
- 5 『安達としまむら13』¦入間人間
- 6 『カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」』¦室橋宏和
- 7 『ブクログ・ブック ブクログが作る読書のガイドブック』
- 8 『第一阿房列車』¦内田百閒
- 9 『ガダラの豚 I』¦中島らも
- 10 『寺村輝夫のむかし話 日本むかしばなし1』¦寺村輝夫
- 11 『寺村輝夫のむかし話 日本むかし話2』¦寺村輝夫
- 12 『ギャップ・ピンクセオリー』¦チャオプラノイ
- 13 『空芯手帳』¦八木詠美
- 14 『女のいない男たち』¦村上春樹
- 15 『タイムトラベル世界あちこち旅日記』¦益田ミリ
- 16 『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』¦花田菜々子
- 17 『るきさんの文庫手帳2026』
『タキシードサムのシェイクスピア 人生の教訓になる名台詞』¦朝日文庫編集部

2026年1冊目の読書は、たくさんのイラストと優しい言葉に癒される『タキシードサムのシェイクスピア』。
ハムレット、オセロー、リア王、マクベス……。 激しすぎるシェイクスピアの作品を噛み砕いて、素敵なワンフレーズにまとめられる編集能力に脱帽。
このシリーズは『シナモロールのエチカ』も読んだことがあって、そちらもおすすめ。
『書店怪談』¦岡崎隼人

これは焼肉のお友達(焼肉のお友達ではない)と神保町へお出かけした時に、書泉グランデで衝動買いした一冊。
著者の岡崎さんが語り手となり、あたかも実体験かのように展開されていく、今勢いのあるモキュメンタリー形式のホラー。
講談社と岡崎隼人という実在の出版社と作家さんが出てくるので、どこまでがフィクションなのか分からなくなる構成。
ページをめくる手が止まらなかった( ´ A ` 。 )
神社の知人女性が解説役を担ってくれるおかげで、なぜそこでその現象が起こるの?というロジックがしっかりと見えてきてしまうから、より身近に感じるし、じゃあわたしの行きつけのあそこにもここにも怖いのいるじゃん……と恐怖が助長される結果に。。。
ホラー好きにちゃんとおすすめできそう。
『夜よ、ひらけ』¦チョン・ミギョン

韓国といえば韓流ドラマや韓流アイドル――。
そんなイメージしか持っていなかったわたしだけれど、どうやら最近韓国文学がアツいらしいという噂を聞いて関心が高まっている今日この頃。
『夜よ、ひらけ』を翻訳しているのは『涙の箱』の訳者としてもお馴染みのきむふなさん。
わたしにとって、読みなれた文体だったので、すんなりと頭に入ってきた。
なんでも持っている天才肌のPと、Pに強く惹き付けられてきた僕。そしてPの妻のM。
ストーリーは静かでもの寂しく、爆発はしないけれど常に青い炎が燃えているようなそんな雰囲気で、個人的には結構好み。
『白鯨(中)』¦メルヴィル

白鯨が本当に大好きで、大切に大切に読み進めている。
やっぱり根が旅人なのか、とにかく移動をし続ける小説に弱い。
ついに中巻も読了で、いよいよ次が最終巻。
寂しいけれど、早く読みたい。
白鯨の特徴として説明が冗長と言われることもあるけれど、ひねりの効いた語り口調だから楽しく読めてしまう。
岩波文庫の白鯨は挿絵が素晴らしいから余計に楽しい。
白鯨―モービィ・ディック―もいよいよ目前かな?
エイハブ船長の仇を一緒に討ちたい。わくわく。
ちなみにブックカバーは、通勤で読む本にハヤカワ文庫用の大きめのサイズを使用。
バッグにパンパンに荷物を詰めていても、大きめサイズのハード寄り素材のブックカバーなら本の角が折れてしまうことがないので安心。
『安達としまむら13』¦入間人間

待っていました、13巻。
最近のあだしまは時空を行ったり来たりしていて、それももちろんだーいすきなのだけれど、今回は一貫して時間軸に沿った高校生の安達としまむらを観測することができて歓喜。
またしても安達のキテレツな暴走により、2人っきりの文化祭って何をするの?!と思ったけれど、2人の劇にはうっかり涙が出そうに。本当に素敵。
ゴンとの新しいエピソードもあり、ビターな経験をして大人になっていく予感を感じるしまむらの姿に胸がきゅっとしぱなっしだった。
安達としまむらは非常にきれいな百合なので、百合初心者の方にもおすすめしたい。
『カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」』¦室橋宏和

書店で見かけてすぐに気になった一冊。
タイトルと装丁であぁインネパってあの感じのお店のことね!と思い浮かぶくらいに身近なネパール人経営のカレー屋さん。
地元にも、今住んでいる街の最寄り駅にもあって1,000円くらいで大きなナンをお腹いっぱい食べられる異国情緒溢れるカレー屋さん。
なんと国内に5,000店以上存在すると言われてるとのこと。
読みながらナンが食べたくなったり、誰かに蘊蓄を語りたくなったりしちゃうこと間違いなし。
すでにわたしの薀蓄語りの犠牲者になっている人も何人かいるけれども。
彼らの開拓者魂に心を打たれ、わたしも強く生きていきたいと思うばかり。
『ブクログ・ブック ブクログが作る読書のガイドブック』

読書案内としてぜひ読みたかった一冊。
ブックオフとのコラボで、ブックオフの店舗で購入することが可能。
読んだことがある本にはシールでしるしをつけて、読んでみたい本は読みたい本リストへ追加して。
これは全読書好きが楽しめる内容。
『第一阿房列車』¦内田百閒

「阿房列車(あほうれっしゃ)」と称して、北は青森から南は鹿児島までの目的のない汽車の旅。
今よりもずっと速度の遅い汽車での旅は、東京から大阪へ行くだけでも一苦労。
お供の「ヒマラヤ山系」も良い味を出しているし、内田百閒の毒舌はどこかユーモラスでくすっと笑える。
旅の情景溢れる描写も、宿で狐が化けて出る妄想も、分かるなぁと頷きっぱなし。
青春18きっぷで旅をしたことのあるわたしにとってはたまらなく楽しいものだった。
これは世界中の(元)18キッパーが読んでも良いんじゃない?
戦後復興期の活気も伝わる一冊。
ところで、第一阿房列車の余韻が冷めやらぬうちに、京都と出雲市を15時間かけて走る夜行列車の「ウエストエクスプレス銀河」が期間限定で運行すると聞いて激熱。 残念ながらわたしは乗る機会がなさそうだけれど、乗客達のレポを楽しみに待ちたいと思う。
『ガダラの豚 I』¦中島らも

中島らもに初挑戦。 ガダラの豚は全三巻あるから少し身構えていたけれど、第一巻を読んだ感想としては、文体も読みやすくて内容も続きが気になってしまいあっという間だった。
長女の不幸な事故、逸美が新興宗教にハマっていく様子など手に汗握る場面もあり、次巻、アフリカで運命がどう動いていくのか気になってしょうがない。
『寺村輝夫のむかし話 日本むかしばなし1』¦寺村輝夫

言わずと知れた「うらしまたろう」や「ももたろう」、「したきりすずめ」などのむかし話。
この本はわたしが知っている話とちょっと違かったけれど、あとがきによると、著者の寺村輝夫さんはなるべく本来存在していた話を研究してまとめたとのことで、こちらの方がより原作に近い内容みたい。
文字が大きくてひらがなも多めなので、小さな子どもでも読めるかも。
それにしても、良いおじいさんと悪いおじいさんが出てくるのはむかし話の鉄板なのね。
『寺村輝夫のむかし話 日本むかし話2』¦寺村輝夫

1に続いて2も読了。 子どもの頃からなぜか好きだった「かさじぞう」も入っていて、個人的には第二巻が結構良いかも。
全部で第五巻まであるので、せっかくだから全部読んでみるつもり。
『ギャップ・ピンクセオリー』¦チャオプラノイ

タイ発のGL。タイの小説を読むのはこれが初めて。
こんなに分厚い本だから読めるか不安だったけれど、ラノベ感覚で読めてしまってあっという間に読了。
オフィスラブだから日本人としても馴染みやすい一方で、王族文化のあるタイならではの価値観も味わえて面白かった。
社長と新入社員であり、王族と平民でもあるサムとモンのカップリングはどう考えても設定が強すぎてずるい。
テンポ感も、さすがジェンダーに寛容なタイだけあってファンタジーすぎずシリアスすぎず日本の百合と比較しても塩梅が良かった気がする。
ドラマ版もあり。
YouTubeで観れるドラマ版のサムとモンのMVが可愛すぎてメロディーが頭から離れないので、この曲だけでも布教したい。
『空芯手帳』¦八木詠美

職場にキレて偽造妊娠。
衝動的に始まった嘘の妊娠生活は妊娠5週目から始まり、週を重ねる毎に常軌を逸していく。
偽造妊娠って、大体ドラマとかだと浮気相手の女性が結婚したさに妊娠したって嘘をついておいて、頃合いを見て「実は流産しちゃったの……」って言う流れのイメージ(わたしの観てるドラマだけ?)。
でもこのヒロインは違う。
衝撃的だった。
職場で押し付けられる「女性らしさ」に基づいた理不尽な役割に反抗するジェンダー的な観点から読んでも良いけれど、人生について考え中の30代の独身の人や、子どもを持つか悩んでいる人、不妊治療中の人に響くように思った。
とにかくネタバレなしで読んで欲しい。
『女のいない男たち』¦村上春樹

映画化された「ドライブ・マイ・カー」を含む短編集。
個人的には最後から2つめの「木野」がお気に入り。 久々の村上ワールド、で思う存分浴びられた。
『タイムトラベル世界あちこち旅日記』¦益田ミリ

益田ミリさんが自身の1987年~2019年の海外旅行の思い出を振り返るエッセイ。
全部で23のエピソードがあり、どれも本当に素敵。
あんまり覚えていなくても、それはそれで素敵(笑)
わくわくとはやくページをめくりたい気持ちを抑えつつ、1日1話、噛みしめるように読んだ。
益田ミリさんの著書はなんでも好きなわたし、その中でもこれは特にお気に入りの一冊になったかも。
はぁ良い本だったぁ、と、あとがきに辿り着いた時、不意打ちでハートに真っ直ぐに刺さる一文が待ち構えていて
気絶した。
『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』¦花田菜々子

出会い系サイトをこんなに爽やかに使いこなした人、花田さんの他にいる?!
花田さんが出会った70人の中には、もちろん癖の強い人もいるわけだけれど、花田さんの文章とお人柄のおかげなのかな。 なぜかどの人も嫌いになれない。
読書案内としても楽しめた。 そんな花田さんが経営する「蟹ブックス」は絶対行ってみたい。
『るきさんの文庫手帳2026』

2026年の読書記録は、トラベレラーズノートともうひとつはるきさんの文庫手帳。

読んだ本を読了した日に貼っていって、1年間の記録にしたいと思いますv
というわけで、今月は17冊読了しました。
2月もたくさん本を読むぞ!


