【お遍路女子一人歩き】区切り打ち第2回 4日目《2022年11月》3泊6日⑦（通算7日目）

前回の日記はこちら。

【お遍路女子一人歩き】区切り打ち第2回 3日目《2022年11月》3泊6日⑥（通算6日目）

今日はできる限り下山しつつ、夜行バスで東京に帰る日です。

宿の情報によると、今日はできる限り頑張って歩いた方が次回の区切り打ちのアクセスが楽になるとのこと。確かに、へんろ道は鳴門寄りの霊山寺からスタートして、焼山寺下山後に一旦徳島駅へ接近するルートになっているので、ここでなるべく歩いておくに越したことはないです。

理想は30kmほど歩いて一気に17番札所の井戸寺まで行けることですが、登山の疲れが残ってしまっていてたくさん歩くのは難しそう( ´ Ａ ｀ 。 ) のんびりと頑張りますｖ

12番札所～13番札所 へんろ道

宿泊のお遍路さん達はみなさん出発が早くて、朝食を一緒に食べたはずなのにわたしがチェックアウトするころにはがらんとしていました。7時18分、出発です。 見慣れない監視台みたいなものがありました。火の見櫓と言って、消防団を招集するためのものだそうです。

黄色い地図によると、焼山寺から次の大日寺までは大まかに2つのルートに分かれています。

山道を挟むルート、車道沿いの舗装されたルートです。山道が結構辛いと聞いていたのと、色々と寄り道もできそうだったのでわたしは絶対に舗装路を歩くと決めていましたｖ

と、ここで昨日焼山寺アタックの序盤に遭遇した女性お遍路さんと再会。一緒に歩くことになりました。

通称たぐさん。たぐさんは母親くらいの年齢の方。お遍路でもしていなければ中々バディを組むこともありません。植物の知識が豊富で、色々と教えてもらいながら歩きましたｖ

心許ない橋を発見ヽ(；∀；)ノ チェーンが若干壊れている気がしますが、現役なのでしょうか。

橋を渡りたい気持ちもあったものの怖かったのでやめておきました。

川が綺麗。鮎喰川だったと思います( ´ Ａ ｀ 。 )たぶん。

キャンプ中の小さい女の子に手を振られて、全力で振り返すわたし達。しかしリアクションが薄い……ずっと手を振る女の子、振り返し続けるわたし達。違和感を感じてふと後ろを見ると一台の車が。女の子はわたし達ではなくてお迎えに来た車に手を振っていたのでしたヽ(；∀；)ノ

レトロなコカ・コーラ販売機を発見ｖ

空き瓶がたくさんあるのに、コイン投入口も塞がれていて今は使われていないようでした。

ファミリーマート 徳島神山町店

コンビニを見つけたので立ち寄ることに。

店内に入ろうとしたところ、一緒にいたたぐさんが地元のお年寄り男性2人の餌食に……( ´ A ｀ 。 ) たぐさんは愛想が良いので、とても丁寧に話を聞かれていたのですがわたしはしれっと見捨てて一人で買い物に興じました。ごめんなさい。

お会計を終えて外に出たところ、まだたぐさんはお年寄り男性達に捕まっていて、表情が困っていそうだったのでわたしも会話に入ることにしました。

ここでの会話が不愉快で不愉快で……( ´ Ａ ｀ 。 )

たぐさん：この子も昨日焼山寺を歩いて、今日は一緒に歩いてるんです。

爺A：お遍路まわってるの？

わたし：はい（そちらから話しかけてきておいてタメ口？ たぐさんとわたしは敬語なのに……。）

爺B：お金かかるかもしれないけどだめだよせめて杖はもたなきゃ。1万円もあったら買えるんだから。最近はスタンプ感覚でまわる人が多くてうんちゃらかんちゃら……。

わたし：……。

うえぇぇみたいな表情で固まってしまうわたし。時間もお金もたくさん費やしている区切り打ちのお遍路。NPCに余計なことを言われなくても1から10まで考えて行動しているに決まっています。

たぐさんが困ったように、この子はカメラマンなんです！（※カメラマンではない）人それぞれだから……などとフォローしようと気遣ってくれていて、なんて優しい方なんだ……と思うと同時に、たぐさんの手前、わたしはそのお年寄り達にあまり不快感を出すことができなくなってしまいました。

それ以外にも、大日寺までは遠いからバスに乗れと、歩くと言っているのに執拗に勧めてくるなど価値観の押しつけがしんどかったです。失礼な人はどこにでもいますが、都会よりも、のどかな場所の方がその悪質さと無神経さの湿度が高いなあと感じますヽ(；∀；)ノ

わたし一人だとこんな絡まれ方はしないので……お遍路の正装を身に着けていることのデメリットの面を見ました。もちろん素敵な出会いの方が多いとは思うのですが、良くも悪くもお遍路さんに対して距離感がバグる人っていますね( ´ Ａ ｀ 。 )

かまパン＆ストアとかま屋

一人だったらスルーしてしまったかもしれないパン屋さんｖ 少し寄り道することにしました。

かまパンさんでパンを買って、

かま屋さんでドリンクを購入。

ちょっと肌寒いので、わたしはホットコーヒーを注文しました。

色々お話を聞いていると、たぐさんもお遍路は区切り打ちで来ているのですが、わたしよりも少し長いスケジュールで滞在できるみたいなのでうらやましいです。

おすすめの本の情報などを交換しました。

阿波の工芸 ギャラリー杣人

クリスマスのオーナメントが素敵なギャラリーへ立ち寄りましたｖ へんろ道沿いにあります。

スタッフのおばあちゃんが付きっきりで案内をしてくれたため、タダで出るのが忍びなくなってしまったわたしは漆塗りのキーホルダーを購入。

1,600円くらいしました。 営業職は営業に弱い生き物なのです( ´ Ａ ｀ 。 )

すると、お接待でコーヒーとチョコレートをいただきました。ここもわたし一人では入らなかったと思うので、一緒に行動する人がいると新しい発見があるもんだなあ、としみじみ。

上一宮大粟神社

こちらの神社は案内看板が大きく出ていたので、惹かれて寄り道してみました。

参拝までは長い階段を登らなければならず……。

たぐさんは休憩するとのことでしたので、わたし一人で登ることに。 申し訳ないので解散を提案したのですが待っていてくださるそうですヽ(；∀；)ノ

なにやら神主さんは講義のようなものを開かれていて、御朱印はいただけませんでした。サンプルを見ると何種類かあるようで、かわいいデザインのものも発見しましたｖ タイミングが合えばお願いしたかったです。

ちなみに上一宮大粟神社は、新四国曼荼羅霊場の73番目の札所だそうです。新四国曼荼羅霊場というのは、四国にある7つの神社と81の寺院による88か所の霊場のことで、徳島の鳴門から始まり、香川→愛媛→高知→徳島と一周していきます。

なんと、栄えある1番札所はわたしもお遍路の初日におまいりした東林院なのですよ。

コンパクトな神社なので、さっと見たらすぐに退散。

さて、神社から歩いてすぐの場所に、へんろみち保存協力会の解説版にも載っている弘法大師ゆかりの地があります。たぐさんと合流したのち、早速向かったのですが……。

道すがら、可愛すぎるトラップがありましたヽ(；∀；)ノヽ(；∀；)ノ

こんな人懐っこい猫ちゃんあんまりいないです。。。よっぽど連れて帰ろうかと考えましたが、人として思いとどまりました。

善覚寺

明治時代に焼失してしまったお寺です。境内には、弘法大師が発見したとされる弁天鉱泉があるのだとか。

なんだろうこれ……。人型の、なんだ？落とし物を拾おうとしている人にしか見えません。

神山温泉駅

すだち庵さん宿泊で行ける神山温泉のすぐ近くです。

わたし、なんと気疲れしてしまい……( ´ Ａ ｀ 。 ) 今回はここで切り上げることにしました。 本日まだ5～6kmしか歩いていませんが、なんだかもうだめなのです。

神山温泉駅から徳島駅まではバスで一本。ちょうど20分後に来るということだったので待つことに。たぐさんに別れを告げ、もうそろそろバスが来るぞという頃……。

なぜかUターンしてくるたぐさん。

善覚寺に忘れ物をしてしまったようです。結構戻ってくるの大変だったのでは……？！( ´ Ａ ｀ 。 )と、わたしも忘れ物に気付かなかったことに申し訳ない気持ちに。

ちょうどバスが発車するタイミングでたぐさんは忘れ物を無事に回収し戻ってこられて、車内のわたしに手を振ってくれました。 もちろんわたしに手を振っているということはバスの中の誰も分からないので、車内の人達は『通りすがりのバスに手を振ってくれるフレンドリーなお遍路さん』という認識で、なんと全員がたぐさんに手を振り返すというシュールかつ暖かな光景に。

1時間ほどバスに揺られ、徳島駅へと帰りましたｖ

酒とめし 酒場 ダン

前回の区切り打ちに引き続き、今回も駅ビルの居酒屋ダンで締めます。

サンルート徳島のびざんの湯で汗を流した後にやってきましたよｖ 時刻はまだ17時頃。

お腹が空いていたのでがっつりと定食を食べました。

その後は、夜行バスの時刻までタリーズやスタバでダラダラ。

旅先のこういう時間って贅沢ですよね。その地に溶け込んだような感覚になります。ちょっとダラダラし過ぎですが。

徳島駅前もクリスマスツリーが出ていました。もうそんな時期。

今回も帰りはJR四国バスのドリーム阿南・徳島号ですｖ 前回は飲みすぎた状態で乗車して翌日二日酔いでしたので、今回は1杯しか飲んでいません。おかげで元気に朝からお仕事できました。