【お遍路女子一人歩き】1番札所・霊山寺|区切り打ち第1回 0日目~1日目《2022年9月》3泊6日①
【1日目】徳島駅
四国、上陸!!
7時前、定刻通りに徳島駅へ到着いたしましたv
空は今にも降り出しそうなくもり空……。 明日あたりから過去最強クラスやらなんやら呼ばれている台風14号が襲来してくる予定なので、くもりの状態も長くは続かなそうです( ´ A ` 。 )
徳島といえば阿波踊りということで、駅前のコンクリートにはこんなデザインがあちこちにありました。本当に徳島にきたんだなあという実感がじわじわと湧いてきます。
これから結願まで何回この場所に来るのだろう。果たしてわたしは本当に88ヶ所もお寺を歩いて回れるのだろうか( ´ A ` 。 )
徳島駅周辺の第一印象は、広々としている一方で、生活に必要なものは一通り揃いそうなコンパクトな街といった感じ。 雰囲気が良くて一気に好きになりましたv
ロータリーから先まで生えてるヤシの木。こういった光景って普段目にしないのでリゾートっぽくて素敵。 観光資源として植えられたそうです。
びざんの湯
https://www.awanavi.jp/spot/21897.html
まずは、駅前のホテルサンルート徳島の最上階にある温泉へv 天然温泉ということらしいです。
わたしはこちらのホテルには宿泊しないのですが、温泉は時間限定で宿泊客以外も利用可能で、朝の時間はなんと530円でした。
これは今後かなり重宝する予感。
立地も良いし、間違いなく夜行バスで区切り打ちするお遍路さんの味方ですね。
タオルも有料で借りられるので手ぶらでも大丈夫です。 わたしは持参してきていたので借りませんでした。 良い湯でしたv
温泉の後はちゃちゃっとメイクと髪のセットもさせてもらいました。ここでできないとメイク難民になるので、空いていてよかったです( ´ A ` 。 )
セルフうどん やま
時間が余ったので朝食をばv 目星をつけていた駅前のうどん屋さんです。
ここは朝定食メニューもあり、それが結構お得な感じだったのですが、せっかくなので徳島らしいものを……と思い冷たいすだちぶっかけうどんと、徳島産ナスの天ぷらを注文。
初めてのすだち実食。 この酸味と香りがたまらん……おいしい!!!
はい、わたし一瞬にしてすだちの虜となってしまいました( ´ A ` 。 )
それにしても、バックパックでの旅は実に日本一周以来。
向かいの席にバックパック。 この眺め、たまりません。
普段は楽なのでスーツケースを優先的に使っていますが、やっぱり旅してる実感みたいなのは、わたしはバックパックの方が湧きます。個人的な気持ちの問題なのですけれどね。
さて、腹ごしらえをした後は、すぐにでもお遍路に出発したいところではありますが、初徳島ということもありゆっくり行くことに。 雨も降り出しそうなので、少し室内の観光をしていきたいと思いますv
駅前でバスを待っていると、こんな可愛らしい循環バスがやってきました。
サザエさんチックなファミリーを発見。 このバス、小さいだけあって中々揺れました。ただ酔う程ではなく、アトラクションみがあって結構楽しかったです。
阿波十郎兵衛屋敷
循環バスに揺られて30分ほど。
こちらの立派な日本建築は阿波十郎兵衛屋敷です。 板東十郎兵衛という人物の屋敷跡でして、この人物をモデルにしたフィクションの人形浄瑠璃の演目「傾城阿波の鳴門」が縁となって、今は人形浄瑠璃の博物館になっています。
入場料は410円でした。
なんと、実際に人形浄瑠璃の公演も観られるということで今回はそれを目的にやって来ましたv 人形浄瑠璃に触れるのは初めてなので、果たして楽しめるのかドキドキです。
入場すると、まずは公演会場に案内され人形浄瑠璃や徳島の文化に関するDVDを観ることになります。ここで藍染についても少しお勉強。
DVDの上映が終わった後はいよいよ展示ルームへ。
人形たちがずらっと。 真ん中と真ん中右、鬼?と狐だヽ(;∀;)ノ 狐の方は人間の女性の顔と裏表になっています。 人間以外にも色々な人形が存在するようです。
どうやら同じタイミングでDVDを鑑賞した人達を1グループとして、係員1名がつきっきりで展示を紹介してくださるそうです。この日はわたしが1番乗りだったらしく、貸切状態でじっくりお話を伺うことができました。
こちらが、今回鑑賞する予定の「傾城阿波の鳴門」に登場する十郎兵衛ファミリーです。 このお話、全部で10段までありますが、通しで公演するとかなり時間が掛かってしまうということで、今はもう8段だけの公演が一般的だそうです。 ちなみに8段には父親の十郎兵衛は出てこないので彼はここで見納めです。
娘のおつるちゃんは、両親を探して西国三十三ヶ所の巡礼中のためこのような恰好をしています。
これからお遍路始める身としてはなんだか親近感。
徳島の人形は他の地域と比べるとお顔が大きいんだとか。遠くまでよく見えるようにだそうです。
牛若丸と弁慶。
見学できる場所は少ないものの、丁寧に取り扱われているので満足度は高いです。 公演への期待度も高まりますv
と、ここで突然の大雨( ´ A ` 。 ) たまたま近くにいた係員の方が、遊覧船がどうとか橋がどうとか話しているのが小耳に入ってきて急に台風が不安になるわたし( ´ A ` 。 )
雨宿りしつつ、公演まで少し時間が余っていたのでおみやげ物色。
こちらの館長が自作しているという、人形劇の頭を買いました。狐は限定らしい。
可愛いのでどこかに差して飾ります。
さて、阿波人形浄瑠璃開演時間となりました。
写真撮影可ですが、引き込まれてしまい全然撮る余裕がありませんでした。
公演は40分程ありまして、眠くなってしまわないか心配だったのですがそんなことはなく。あっという間でしたヽ(;∀;)ノ
あらすじ
阿波徳島藩のお家騒動に絡み、主君の宝「国次の刀」が何者かに盗まれました。主の命を受けた十郎兵衛は刀を取り戻すために、幼い娘おつるを祖母に預け、妻お弓とともに名を変え、盗賊に身をやつして大坂(現在の大阪)に移り住んでいました。
大坂の家でお弓が一人でいたところ、巡礼姿の女の子が訪ねてきます。お弓は言葉を交わすうち、徳島に残してきた娘のおつるだと分かります。おつるを危険に巻き込まないために名乗らず、国元に帰るよう諭しますが、おつるが去った後に思い直し、慌てておつるの後を追います。
https://www.topics.or.jp/articles/-/1536
お弓さんが、おつるちゃんが自分の娘だと気付きながらも「私がお母さんだよ」と名乗れず葛藤するところが辛くて辛くて……。おつるちゃんも、どんなに親に会いたいかを語るのですが、他の子みたいに髪を結んでもらいたいとか一緒に寝たいとか、健気すぎて泣けます。
人形で泣くもんか!と謎に思って我慢していたのですがダメでしたね( ´ A ` 。 ) そして後からよく考えたところ、普段二次元に散々泣かされているのに三次元の人形浄瑠璃で泣かないわけがありません……ね。
公演後はまた循環バスにて徳島駅へ。
うまく公演時間をバスの時刻表に合わせているのか、本数が少ないバスですがスムーズに行き来できました。 ここへ来る途中橋を渡りますので、海も見ることができて中々楽しい移動でした。
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こんばんは。おひさしぶりです。
お,いよいよお遍路開始ですね。
3年くらい前,次男が司法修習で徳島に居たので,1番~3番までは行った事があります。
車でちょろっと立ち寄っただけですけど。
これからまたぼちぼちとお遍路日記読みに寄らせてもらいます。
Punipunyさん>
お久しぶりです!
徳島に馴染みがおありなのですねv とても住みやすそうな場所なので、滞在できていた息子さんがうらやましいです。
実は生活環境が変わりまして、お遍路途中で途切れてしまっています。いつか再開したいです……。