【お遍路女子一人歩き】12番札所・焼山寺|区切り打ち第2回 3日目《2022年11月》3泊6日⑥(通算6日目)

本堂の左手から奥之院への道へ入ります。

道のりを教えていただくと共に名前を聞かれました。簡単な入山届のようなものでしょうか。時間は片道40分程掛かるということでした。納経所の方はなんだかレビューの印象とは異なりとても優しそうな感じ。今日の担当者さんは良い方なのかもしれません。

わたしは知らなかったのですが、奥之院へ行くときは必ず納経所へ申告した方が良さそう。15時過ぎていたら案内できなかった、と言われたので、一応登山者を管理しているようです。

いざ、奥之院へv

登り始めたころに登山慣れした雰囲気の年配の女性とすれ違いご挨拶。「尾根が狭いところがあるから気を付けてねえ」と声を掛けていただきました。この頃は焼山寺アタックをクリアした自負があったため、まあ何とか行けるだろうと少し余裕でした。

大蛇封じ込めの岩

なんと、この岩には空海が封印した大蛇が眠っているのだそうです……。こんな伝説も納得の圧巻の大きさで思わず見とれてしまいます。


さらに歩き進めると小さな祠。

納経所の方の説明によると、ここまで来れば奥之院へあと一息だそうですが……。


途中の写真がないことからも察して欲しいのですが、奥之院への山道はめちゃくちゃ怖いです。焼山寺への道のりがいかに観光用に整えられたものなのか痛感しました( ´ A ` 。 )

後ろから、これまた登山慣れした雰囲気の年配男性がやってきたので道を譲り、あんなおじいさんも歩けているのだからと勇気を振り絞るわたし。かなりバランス感覚が良くないと足だけでは歩けない道が続くので、これまで一度も使わなかった軍手を思い切って装着( ´ A ` 。 )

本当に怖い……。


段々日が暮れてきて、ひゅうぅ、と風の音がからだを冷やすごとに心細さが増します……。

祠から奥之院まではすぐのはずなのに、健脚のおじいさんも中々折り返してこないし……よっぽど過酷な道なのでは? 少しミスったら崖から落ちそうな道に心が折れてしまい、なんだか実家の母が恋しくなってしまい、今すぐに帰りたい気持ちになりました。これ以上はわたしのメンタルが危険だと判断し、半ベソで引き返すことに。。。

当初、奥之院への参拝も目標にしていたのですが、まさかの12番にして断念。

帰り道も足がすくむ心細い山道です。

わたしはなんでお遍路なんかしているのだろう。毎回何万も払ってひたすら歩いて……。お遍路に費やしたお金でリファのドライヤーも買えたしヘアサロンでヘッドスパもつけられたし洗濯乾燥機だって……。

虚しさがこみ上げます( ´ A ` 。 )

10分くらい引き返したところで、先ほどの年配男性が奥之院から引き返してきました。途中で諦めたと伝えると「大丈夫ですか?」と聞かれたので食い気味に「無理です」と即答。

藁にも縋る気持ちとはこういうことを言うのでしょうか……。このおじいさん、一緒に下りてくれないかなあ……( ´ A ` 。 ) って直接お願いすればいいだけなのですが、プライドが高くてなんだか言えないわたし。

結局、おじいさんは途中まで振り返りながら声を掛けてくれましたがどんどんわたしを引き離してそのうち見えなくなりました。なんかめちゃくちゃ余裕で、見えなくなる前の最後の会話は何十メートルも下から叫ばれた

「おーい!こっちの道は左ですよー!!!!!!私は間違えて右に行きかけましたー---!!!!!(笑)(笑)(笑)」

でした。

そんな先の道のことを言われても……。

・・・・・こちとら目の前の一歩を生き抜くことに精一杯なんじゃヽ(;∀;)ノ怒

(笑)に(笑)で応じる余裕がないくらい必死だったので、親切なおじいさんに理不尽に怒りをぶつけてしまいそうになる気持ちを抑えながら「はーい・・・・」と返事。

命からがら下山いたしました。


降りたところで、チョコプラ松尾さん似のお地蔵様を発見してようやくメンタルが安定。。。

納経所の方に奥之院へ行けなかったことを伝えると、祠まで行けたならもう少しだったのに!と言われました。でもそのもう少しがダメでした( ´ A ` 。 ) 悔いはない……。

ということで、納経を。焼山寺は500円。

そして、柳水庵、浄蓮庵、杖杉庵の御朱印をいただきました。各500円。杖杉庵は帰りに寄りますが、先に御朱印をもらえます。

奥之院へはたどり着けなかったので、御朱印はもらいませんでした。

そしたら、納経所の方がお茶目な笑みと共にがんばったで賞をくれて……ヽ(;∀;)ノヽ(;∀;)ノ 詳細は伏せますが。優しさが心に沁みる……。


焼山寺にはなぜか牛さんがいました。

個人的には、牛の像を見ると菅原道真が脳裏をちらつきます。

さて、この後は宿まで4km弱歩かねばなりませんので、名残惜しいですが急ぎめで下山いたします。

焼山寺から見る景色は、山の木々に紅葉が始まっていて綺麗でしたv


最後の最後に出会えたまなあっぷ。

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【お遍路女子一人歩き】12番札所・焼山寺|区切り打ち第2回 3日目《2022年11月》3泊6日⑥(通算6日目)” に対して2件のコメントがあります。

  1. 豊後の空海 より:

    焼山寺の納経所で嫌な思いしたことないですけどね〜
    たぶん納経受ける側の問題もあるかと・・・・

    1. rika より:

      豊後のさん>コメントありがとうございます!
      焼山寺の件については、ある遍路宿のご主人との話題に出たことがあり
      聞くには、何人かいるアルバイトの方の中におひとりだけ癖のある方がいらっしゃるそうです( ´ A ` 。 )
      縁故の関係で強く注意できる人もいないのだとか……(ここだけの話)。
      わたしが接したのはとても素敵な方だったので良かったです!

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